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藤村貴

お客様の立場に立って考える

2016年、弊社は創業50年の節目を迎える事が出来ました。
創業者自身が国際レーシングコースでハンドルを握る大のレース好きであったことから、ミッション車のクラッチを交換する業務を受託したのが始まりです。
当時、レース1周で交換が必須となるクラッチを「再生」させることで、効率的なクラッチの使い方を提唱し、大変好評を得ました。
そしてクラッチカバー、ブレーキ、大型車のクラッチなど、高度経済成長期と共に弊社も業務の幅を広げていきました。
その中で「お客様の立場に立って考える」と言うアイデンティティは、現在の富士クラッチでも大切に受け継がれています。
ありふれた言葉かも知れませんが、このキーワード無くして富士クラッチを語ることは出来ません。

真にお客様のパートナーとなる

弊社の業務は、元々はお客様が自身で施していたものがほとんどです。
お客様の困っている事を探し当て、工夫して行く内に現在の会社になっていました。
例えば、効率重視のルートセールスが多かった同業他社を差し置いて、ルートの順路は無視してお客様のニーズに応える。
注文を受けたらすぐに納品する。そうする事で必要な時に必要なものを提供出来、真にお客様のパートナーとなる事が出来る。
重整備の様な面倒な仕事はまとめて請け負えば、お客様は助かり弊社にはノウハウも蓄積される。
県内で唯一の研磨業者(他社)が撤退した時に、遠方としか取引が出来なくなるお客様を憂い、決して利益率のよい仕事ではなかったが研磨をその業者から引き継ぎました。
取引先が儲かり、エンドユーザー様が満足を得る事が出来れば、我々にも利益が出ます。

効率主義ではなくきちんとした整備を

昨今の整備業界は、時代の流れからもやりがいのない職種になりつつあります。
「安く」「早く」に応えるあまり肝心の整備自体が手抜きになってしまい、機械でチェックしてエラーならば即アセンブリ交換(※丸ごと交換すること)、などと言った「整備士」ではなく「交換士」のような効率主義の世界に陥っています。
我々富士クラッチ工業所は、その部品のどこが悪いのかを検査し、ほんの少し手を加えればより安く、より良いかたちで「修理」出来る、本来持つ意味での”整備”を行っております。
昔の整備士は、皆一にも二にも「車好き」な技術者で溢れていました。
自ら考察し、”治”す。車好きには魅力的なクリエイティブな職場だと自負しております。

社名コンセプト

社名のクラッチ[clutch]には様々な意味があります。
「つなぐ」「ピンチを助ける」「心をつかむ」
時代の流れでミッション車は減少しつつありますが、弊社はクラッチ本来の意味にならい、お客様の「つなぎ目」としての役割を果たして行きます。

有限会社富士クラッチ工業所

代表取締役

藤村 貴